ちょいと大三島へプチ観光(7/7)


入日の滝




宗方小学校跡


宗方の櫂伝馬


沖に浮かぶ三つ小島


宗方の石風呂

  この日は、某F会員が大三島のイベント「まなびやカフェ」に行くというので、宮窪港で待ち合わせをして、便乗させてもらうことにしました。今治市波方町から大三島町宗方(むなかた)地区まで自家用車で行くと、交通費・ガソリン代がバカになりません。私の目的は、「大三島ふるさと憩の家」(宗方小学校跡)で開催されるその催し視察とともに、梅雨時季で雨量を増した「入日の滝」(大三島町台地区)の写真撮影を行うことでした。先月訪問した際は、雨量が少ないこともあって滝から流れ落ちる水がチョロチョロで、国名勝大三島=i昭和17年指定)の一角を担う観光スポットが台無しでした(ToT)。やはり滝を訪ねてみると、同じ思いを抱く青年が三脚をすえてカメラ撮影をしていました。一部の伸長した雑枝を刈り取れば、もっといい眺めになるのですが、そこは修景という意識を地元自治体が持っているかどうかにかかわってきます。
  ふるさと憩の家には、今も宗方小学校(廃校)の木造校舎が残っていて、ここは木村佳乃主演『船を降りたら彼女の島』(2002年上映)のロケ地にもなりました。平成23年夏には、この運動場敷地に「岩田健 母と子のミュージアム」がオープンしました。今回はこの小学校跡地を会場として、地域をあげたカフェ・演奏会・櫂伝馬のお披露目等のイベントがありました。地元の地域おこし協力隊や大三島分校の生徒たちが頑張っていました。
 私が一番注目したのは、10年ぶりに海に浮かべられる宗方地区の櫂伝馬でした。宗方の櫂伝馬(12人漕ぎ/3艇)は、神事としては平成11(1999)年まで実施され、12年に中止。13年は競漕のみを宗方で行い、14年から「鶴姫祭り」のイベントの中(宮浦港で実施される鶴姫レース)に組み込まれたようです。平成15年に大三島町で新たな10人漕ぎの櫂伝馬を建造し、現在に至っているとか。
 宗方小学校跡は海のそばにあり、浜堤を越えれば白砂の海水浴場となっています。ここに3艇の櫂伝馬が浮かべられ、これが本来の櫂伝馬でした。たまたまその場に古老が居合わせたので、聴き取りをしたところ、この3艇の船名は「ほうらい(蓬莱)」「ほうえい(蓬栄)」「ほうしょう(蓬祥)」といい、これはすぐ沖合に浮かぶ三つの小島の島名でした。この三つ小島については、宗方小学校の校歌の歌詞にも登場します。
 木造2階建て校舎の裏に、これら3艇を収納する艇庫を見つけました。櫂伝馬は、私が想像していたよりも小さく、キャシャでした(全長約9.5m、幅約1.8m)。古老によれば「これは藻場で肥料用の海草を採る農船がモデルで、かつては宗方にこういう船はたくさんあった。何も珍しいものではなく、和船大工もたくさんいて、自分の父親も船大工だった」と。現在行われている櫂伝馬レースにはあまりいい印象を持っていない様子でした。それは、幼少の頃から慣れ親しんだ櫂伝馬競漕の方に思い入れがあるからでしょう。艇庫の近くの岩礁には、石風呂跡もありました。これもまた眠る地域資源で、こうしたものに光を当てる仕掛けに、今後とも期待したいと思います。   


広報担当 大成経凡